ワクチン接種、副反応

二度目のワクチン接種でぐったりのぐったりである。

 

午前中に接種して、その日はなんともなかった。このまま逃げ切りかなと思い寝ていたら、深夜、すごく、寒い。寒くて寒くてたまらない。関節も痛い感じ。冬掛けの布団にくるまり寒い寒いと耐えていたんだけど、やがて体が異様にホカホカに。これが明け方ごろ。目を覚まして体温を測ると、38.7度だった。ううーん、ものの見事な副反応です。

 

朝まで我慢して、解熱剤を服用。3時間経過したいま、体温は37.7度。1度ぐらいの差でずいぶん楽になった感じがするものだ。こうしてブログを書く気力も出たし。

 

熟れた桃が美味。このまま熱が下がってくれますように。

リカちゃんとタイガーマスク

わたしはリカちゃんとそのお友達をなんだかんだで30体ぐらい所有していた。もちろん、昭和の子供たちのなかではトップクラスに多い。みんな1体か2体のリカちゃんを、それはそれは大切にしていたのだ。リカちゃんハウスを持っている子も珍しかったのだが、わたしは三軒も所有していた。

そんなわたしの好きだった遊びは、もちろんリカちゃんごっこだ。

「こんにちは、わたしリカちゃん。ねえねえ、わたしのおうちに遊びにこない?」

ひとりでしゃべって、別の人形にお返事させる。そのお返事ももちろんわたしだ。ワールドイズマイン。引きこもり育成コースのように思うんだが、当時はこれを問題視するような時代ではなかった。

そんなわたしを見ていた男がいた。父である。わたしを「男」として育てようとしてジェンダーを著しく混乱させた男だ。わたしを叱るときの口癖は「おまえはノミの金玉か!」である。気が小さいことを言うなということみたいだが、薩摩の血を引く男というのはこれだから困る。長男が生まれないからって次女を男として育てようという腹である。ない。ないから、金玉。

さて父。いくら男らしく育てようとしても人形にドレスを着せてニコニコしているわたしに手を焼いた。ある日、思い立って買ってきた。それはソフビ人形だった。ただし、

 

タイガーマスク

 

だった。上半身は裸体で、青いプロレス用のタイツを履いて、筋肉はムキムキだった。

「これで人形遊びをしなさい」

家長の命令である。ここは従うしかないだろう。水島、しぶしぶタイガーマスクをリカちゃんファミリーのお友達にくわえる。

「こんにちは、リカちゃん、ここをあけておくれ」

リカちゃんハウスのドアの外に佇む上半身裸体の男。どうみても変質者である。

「その声はタイガーマスクさんね。いらっしゃい、みんなでいまお茶をしていたところよ。ケーキを食べていたの。タイガーマスクさんもお座りになって」

(あきらかに椅子と人形の大きさがあわない)

「ケーキをどうぞ。リカが焼いたのよ」

「いただきます。むしゃむしゃ」

「おいしい?」

「おいしいよ。でも僕は男だから。肉を。すまないが肉を、もらえるかな?」

「ステーキね。いまお焼きするわ。いいお肉が手に入ったの。上等なサーロインよ。じゅーじゅーじゅー」

 

すごく、世界観が壊れる。

 

わたしは父が見てしまいそうなときだけタイガーマスク人形を振り回すという忖度を行い、あとはできるだけ自分の目に触れないようにした。これに関しては父も無理を感じたようで、釣りのように「俺流」を押し付けようとはしなかった。

 

もしもし?あたし、リカちゃん。あなたもリカちゃんの焼いた神戸牛はいかが?

ディスカバークイーン

NHKのラジオ番組、ディスカバークイーンを聴いている。明日が第4回目。

一年かけてクイーンの曲を年代順に追っていく、ということなんだけど、するってえとわたしが聞き逃した第一回あたりに名曲が集中していたことだろうと思われる。だがサンプラザ中野が適当に(ではなくて厳選してんだと思う)選んでかける曲がよくて、聞いていて「なんて古臭い音なんだ」と思うことが多々でも、一時間近い番組を通しで聞いてしまう。第二回は、デビットボウイとフレディーが作った曲がよかった。そういやそんな曲あったね~というラジオならではのだいご味が味わえた。

 

 

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1日外出録ハンチョウ

またkindleで購入して読んでしまった。

暇な時間をなんとなく快適に潰すのにこれほどよい読み物があろうか。漫画はDB(ドスケベブック)の自由派のおかげで大嫌いになったが、この人(原作者の福本)の絵柄はわたしの不快感を逆なでしない硬派ぶりなので(定規で描いたように直線的)、よろしい。まさか福本の絵柄でグルメ本をやるとは思わなかった。意表をついていて大変よろしい。

大判焼きは、わたしの地元では「きんつば」と呼ばれていた。

 

きんつばが食べたくなった。

渋谷系と性

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オリジナル・ラヴの転機になったといわれているイレブングラフティのなかの一曲、「アイリス」。指輪をしている女性との情事の歌で、「君は嘘を隠し帰っていく」「綺麗な大人のふりして」というんだから、どう考えても不倫の歌なんだが、当時2ちゃんねるのスレのなかでは「田島が不倫の歌なんか歌うわけないっぴ!」派が怒っていたのを覚えている。不倫も致し方ないときがあるだろと当時の水島さんは「人間だもの みつお」を脳内で添えていたんだが、音楽に詳しい子に言わせるとそもそも渋谷系には性の香りがタブーだというんである。「不倫なんて許されるわけないでしょー!」。イレブングラフティはコケて、オリジナルラヴは失速、迷走していくのだが、渋谷系という枠から大人になってはみ出てしまったのがイレブングラフティだったとも考えられる。一方、渋谷系の王子様だった小沢健二は、「線路を降りたら」と迷ったあげくにアメリカで療養生活を送ることになった、という。性に対する拒絶感と渋谷系というのは、だれかに論じてもらいたいテーマだ(自分じゃ論じないのか!)

 

うん、面倒だからな。以上。

美味にしかならない取り合わせ

田島貴男東京スカパラダイスオーケストラ